飛鳥の会

緩和ケア長 中村契先生
(古いお写真です)

新緩和ケア長 中村先生のご挨拶


飛鳥の会の皆さまへ 

  春暖の候、皆様方におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
  私事になりますが、この4月より小生が緩和ケアホーム飛鳥の緩和ケア長に就任いたしましたので、この場を借りてご報告申し上げます。
  ご存じのとおり、緩和ケアホーム飛鳥(以下飛鳥)は奈良県で最初のホスピスとして創設され10年あまりの月日が経ちました。いまでは県内の緩和ケアの一端を担う不可欠な存在となっています。その重要な拠点を小生のような凡庸以下の人間が指揮することについては重責とともに、いささか罪悪感さえ抱いております。
  私が飛鳥で勤務をはじめたのは2011年の夏、4年半ほど前のことです。 振り返ってみれば、その頃には飛鳥はすでにホスピスとしてほぼ完成されていたように思います。多数の紹介患者さんを円滑に入院案内できるように、行き届いた管理システムが構築されておりました。 これは今も変わらず機能しています。限られた人員で患者さんへ最大限のケアを提供できるようムダのない配置とスケジュールが組まれ、スタッフが粛々と役割を果たしていました。さらなる改良のためのマイナーチェンジは繰り返されていますが、基本的なところは大きく変わっていないように思います。
  これらホスピスのかたちはもちろん始めから出来上がっていたわけではなく、吉川前院長、先のセンター長四宮先生、徳岡先生をはじめとする皆さんが苦労を重ねて、ゼロから作り上げてきたものです。緩和ケアのイロハも知らずに来た私が今日まで職務を続けてこられたのは、先の皆さんが整えてくれた道を太平楽に通り抜けてゆくことができたからに他なりません。 その幸運を今になり改めて感じています。
  この先、飛鳥をさらに発展させることがリーダーとして私に与えられた使命と感じています。ホスピスのこれまでの役割を維持していくことはもちろん、ホスピスから在宅療養を目指す患者さんへの支援や緊急入院の受け入れ体制を整えるなど、患者さんとご家族の要望にスピーディーかつフレキシブルにお応えしていこうと考えています。また飛鳥の会との連携を深め、ご遺族のグリーフケアにも目を向けていきたいと思います。
  「がんになったのは不幸だけれど、奈良県に飛鳥があってよかった」。 そう言ってもらえるホスピスにするために労をいとわぬ覚悟でおりますが、もとより浅学非才の身ですので、皆さまからより一層のご指導ご鞭撻を賜りたく存じます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

                     国保中央病院 緩和ケア長 
                     中村 契